2020年東京五輪の会場となる
新国立競技場。
その総工費が問題になって
いましたが、本日8月28日午前に
首相官邸で行われた関係閣僚会議にて、
新たな計画が考案されました。
総工費の上限を1550億円に定め、
2020年4月末の完成を目指して
再スタートを切ります。
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総工費が1550億円に決定
新たに決定された新国立競技場の
総工費上限は1550億円。
問題となった2520億円よりは
大幅に削減されているものの、
依然として大きな額ではあります。
総工費の内訳は施設本体に1350億円、
周辺設備に200億円。
別として設計と監理費に40億円程度が
見積もられました。
競技に必要な機能に絞り、開閉式
屋根と客席の冷暖房設備設置は
見送られています。
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完成は2020年4月末
新国立競技場の完成予定は
2020年4月末。
しかし、IOCからは1月に
早めるよう要請されている
ようです。
理由としては、「開会式の準備が
3ヶ月では無理」であることが
挙げられています。
開催国が威信をかけて趣向を凝らした
演出で盛り上げる開会式。
綿密なリハーサルが必要とされ、
ロンドンオリンピックでは200日
に及ぶリハーサル期間が用意されて
いました。
また、「テストマッチ」の期間を
考慮すると、4月完成では到底
準備が間に合わないだろうと
予想されています。
オリンピック東京誘致を決めた
「おもてなし」のキーワード。
このギリギリな状況で、十分な
おもてなしの準備は出来る
のでしょうか?
ラグビーワールドカップへの影響
当初の予定では2019年に完成済みの
新国立競技場にて行われる予定だった
ラグビーワールドカップ日本大会。
完成予定が2020年となったため、
開催場所確保に問題が生じています。
8万人を収容できる新国立競技場が
使用できなくなり、現時点では
7万2000人収容可能の横浜・
日産スタジアムが日本で最大の
スタジアム。
収容人数8000人の差は大きく、
ワールドカップを主催する
国際統括団体「ワールドラグビー」は
8月27日、日本に開催条件の
再保証を求める声明を発表しています。
9月末までに開催要項を満たした
計画を出すように求められた日本。
東京オリンピックも、ラグビーワールドカップも
無事に開催できることを祈るばかりです。
新国立競技場を巡る問題のこれまでは
こちらの記事にも詳しく書いていますので、
あわせてご覧ください。