近年リコール問題で話題となっている
タカタ製のエアバッグ。
タカタのエアバッグは日本国外問わず
多くの車で使用されており、それだけに
リコール台数は3000万台以上にのぼると
言われています。
これを受けて、米高速道路交通安全局は
タカタに対し、エアバッグを膨らませる
インフレーターのガス発生剤に異常の原因と
なったと見られる硝酸アンモニウムを
使用しないよう命じました。
さらに11月4日、タカタの主要納入先である
ホンダは、今後はタカタ製エアバッグを
使用しないことを宣言。
他の自動車メーカーたちもタカタ離れの
気配が高まっています。
国内メーカーたちから見放されつつある
タカタ。
今後どうなってしまうのでしょうか?
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ホンダの決別
11月4日、ホンダは現在開発中の車種より
タカタ製のエアバッグを搭載しないことを宣言。
その理由として、エアバッグの試験データを
調べたところ、「原因究明をタカタにとって
都合の良い方向へ誘導しようとする報告」が
見つかったためとのこと。
ホンダはそれを「タカタによる虚偽報告」と判断。
現在、第三者機関に検証を要請しています。
これまでタカタの後ろ盾とみられていた
ホンダの決別により、ますます窮地に
立たされるタカタ。
しかし、厳しい現状をさらに突き付けられます。
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他の自動車メーカーたちの動き
ホンダの使用中止に続き、他の自動車
メーカーたちもタカタ離れの動きが
高まっています。
11日5日に都内で開かれた自動車メーカー
各社の決算発表会では、各社から
エアバッグについての方針表明がありました。
富士重工業と三菱自動車は今後タカタ製を
使用しない方針、トヨタは「より良いものを
採用していきたい」と明確な発言はしませんでした。
そして7日、日産も今後タカタ製を使用しない
意向を発表。
また、マツダは硝酸アンモニウムを使った
エアバッグは使用しないとし、安全性に
問題ないと判断できればタカタ製を再び
使用する可能性があると示唆。
重要な顧客を失ってしまったタカタ。
窮地を乗り切ることができるのでしょうか?