ロンドン五輪で金メダルを獲得した
ボクシングの村田諒太選手が日本時間
11月8日、米ラスベガスの試合で
米国デビュー。
元世界ランカーのガナー・ジャクソン
選手を相手に、3-0の判定勝ちで
勝利を収めました。
米国デビューを白星で飾った村田選手。
しかし、本人は判定勝ちでは満足
していないようです。
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村田諒太とは
村田諒太選手は、奈良県で3人兄弟の
末っ子として誕生。
中学にあがる前に親が離婚し、村田選手は
心を荒ませていき、学生時代は金髪で
登校することも。
その際、担任に視聴覚室で「なんかやりたい
ことはないのか」と問われ、「ボクシング
だったらやる」と答えたことが、ボクシングを
本格的に始めるきっかけとなったそうです。
そして担任の手配で地元奈良工業高等学校の
ボクシング部が主催する週末ボクシング教室に
通い始めます。
中学3年生からは大阪の進光ボクシングジムで
トレーニングを開始。
高校入学より徐々に頭角を現し始め、
2年時の選抜・総体・国体、3年時の
選抜・総体の高校5冠を達成。
そして卒業し大学入学後の2004年に
全日本選手権で初優勝を果たします。
その後もボクシング界で優秀な成績を
収めますが、北京オリンピックの
出場権を獲得できなかったことから
引退を宣言。
自身が学び育った東洋大学でボクシング部の
コーチを務めます。
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引退1年半後の現役復帰
引退して1年あまり。
東洋大学ボクシング部元部員の不祥事を
きっかけに、村田選手は現役復帰を決意。
2009年から2011年にかけ、全日本選手権で
3連覇を果たしました。
そして2012年のロンドンオリンピックでは
第2シードでの出場。
決勝戦でブラジルのエスキバ・ファルカン
選手を破り、見事金メダルを獲得しました。
日本人選手によるボクシング金メダル獲得は
1964年東京オリンピック以来48年ぶり。
村田諒太の名が世界に轟いた瞬間でした。
その後はアマチュアを引退し、
プロへと転向した村田選手。
2013年に東洋太平洋ミドル級王者で
日本スーパーウェルター級王者でもある
柴田明雄選手を相手にプロデビュー戦を
行い、TKO勝利。
その後も着実に成績を伸ばしていき、
世界からも注目が高まっています。
2015年 米国デビュー戦
そして迎えた米国デビュー戦。
ネバダ州ラスベガスのトーマス&
マックセンターで行われた試合の相手は
元世界ランカーのガナー・ジャクソン選手。
頭を下げてクリンチに逃げるジャクソン選手を
倒しきることはできませんでしたが、結果は
3-0の判定勝ち。
米国デビューには申し分ない白星ですが、
この結果に村田選手は「倒して勝ちたかった」と
少し不満げな様子。
「もっと練習しないといけない」と強さへの
どん欲な姿勢を見せてくれました。