2014年12月3日。
小惑星「リュウグウ(Ryugu )」へ向かい種子島宇宙センターから打ちあげられた小惑星探査機「はやぶさ2」がこの地球の上空3100km大接近します。
地球の引力を利用して軌道とスピードを変える「スイングバイ」が今夜決行され目的の小惑星「リュウグウ(Ryugu )」へと向うミッションです。
「はやぶさ2」のスイングバイミッションの内容と観測方法、そしてその結果に映像をまじえながら詳しくお伝えしたいと思います。
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「はやぶさ2」世界初の快挙
「はやぶさ2」の地球スイングバイイメージ映像
YouTube今回のミッションで「はやぶさ2」は、本格的な惑星探査機のバッテリー運用にも挑戦し、世界始の宇宙用リチウムイオン電池を使ったスイングバイを成功させました!
5月19日日本時間15:22に東太平洋上空3700kmを通過した「はやぶさ2」は、スイングバイによってその速度を30km/sから34km/sへ加速させ、現在小惑星「リュウグウ(Ryugu )」に向かって進んでいます。
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「はやぶさ2」の今後の進路は?
「はやぶさ2」のミッションは小惑星「リュウグウ(Ryugu )」にある海水の起源や生命の源となった有機物の原点を調査することが目的です。
- 2014年12月3日 打ち上げ
地球に近い軌道を周り太陽を1年かけて1周したあと地球へ最接近。 - 2015年12月3日 地球へ最接近スイングバイ
スイングバイで起動を変えた後は太陽を2周して「リュウグウ(Ryugu )」へ。 - 2018年夏ごろ 小惑星「リュウグウ(Ryugu )」に到着
約18ヶ月かけて惑星探査を行う。 - 2019年 小惑星「リュウグウ(Ryugu )」を出発予定
「リュウグウ(Ryugu )」が太陽を1周回り地球へ向かう。 - 2020年末 地球に帰還
サンプルの入ったカプセルを突入する。
スイングバイとは
今回「はやぶさ2」は地球に接近することで、地球の持つ引力と公転を利用して加速しながら、その軌道を帰るという大きなミッションを行います。
これはニュートンが発見した「万有引力」を応用した、少ない燃料で探査機が使う燃料を最小限におさえながら加速できるとても有利な方法です。
YouTube「はやぶさ2」スイングバイを観察するには
「はやぶさ2」スイングバイの時間と方向
日にち | 2015年12月3日(木) |
時間 | 日没後から19時前にかけて |
方向 | 南東の空 |
《地域・緯度別観測に最適な時間の参考》
今回の観測は緯度が高いほど
観測の条件はよくなり以下のようになります。
- 名寄(北海道) 16時~19時
- 臼田(長野県) 17時~19時
- 石垣島(沖縄) 18時~19時
注意事項
探査機の見える明るさは太陽や地球の角度によって異なり大変暗くなる場合があります。
できるだけ大きめの望遠鏡で観測されることをおすすめします。
「はやぶさ2」スイングバイ一度きり少しでも顔が見れるか楽しみですね!