5月11日に甲子園球場で行われた阪神-巨人戦。
その試合内でコリジョンルールが適用され、
アウトだった判定がセーフに覆るという一幕がありました。
結果この1点が勝敗を左右した形になり、
これには阪神の金本監督も納得がいかない様子。
そもそもコリジョンルールとはどんなルールなのでしょうか?
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コリジョンルールが適用されたクロスプレー
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阪神―巨人戦の判定は正しい?
今回の阪神―巨人戦でコリジョンルールが適用されたのは
3回2アウト2塁の場面。
点差は0-1と巨人がリードしていました。
この回巨人の脇屋選手のタイムリーヒットで
小林選手が本塁へ突入。
しかし阪神・大和選手の好返球をキャッチした原口捕手が
滑り込んできた小林選手の足をホーム手前でタッチし、
アウトに仕留めました。
これに対し巨人の高橋監督が抗議。
ビデオ判定が行われた結果、原口捕手の走路妨害があったと
とらえられ、コリジョンルールが適用。
判定は一転セーフとなり、巨人に追加点。
当然阪神の金本監督も納得がいかないと猛抗議をしますが、
再度判定が変わることはなく試合は続行。
コリジョンルールによって判定が覆されたのはセ・リーグでは今季初。
場内も一時騒然となりました。
コリジョンルールとは
コリジョンルールは「衝突ルール」とも呼ばれ、
その名の通り衝突防止のためのルールのこと。
2015年よりメジャーリーグで、そして2016年からは
日本プロ野球でも導入されています。
その大まかなルールは、
- 走者が捕手に強引な体当たりをすることを禁じる
- 捕手のブロックと走者の走路を妨害することを禁じる
- 送球がそれた場合など、やむを得ない事情で捕手が
走路に入った時にはなるべく激しい接触を控える
以上の3点に要約されます。
これらを踏まえて、審判団が悪質かつ危険な衝突を行ったと
みなした場合には該当者に対して警告や退場を宣言します。
このルールが定められた理由には、本塁でのクロスプレーの際に
わざとキャッチャーを吹き飛ばすようにタックルを仕掛ける
ランナーを減らすことも目的とされているようです。
クロスプレーの際にはお互い大けがになりかねない衝突がしばしば。
それをあらかじめ防止するための策がとられたわけですね。
今回のコリジョンルール判定についてはいささか厳しいという声も多く、
今後このルールによって野球が変わっていってしまうかもしれませんね。