東京六大学野球、早慶戦が5月30日・31日に行われ、
早稲田大学が歴代最多タイとなる
44度目のリーグ優勝を決めました。
しかし、今年は試合が行われる前から思わぬ形で
取り沙汰され、試合当日の神宮球場は
ハンカチ王子以来の超満員!
事の発端は、慶大応援指導部OBと現役の
指導部員により企画された、お互いを挑発する
キャッチコピーが印象的なポスターが
ネットやテレビで取り上げられたことでした。
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話題の「煽りあいキャッチコピー」をすべてご紹介
・チアリーダー
早「ビリギャルって言葉がお似合いよ、慶応さん」
慶「ハンカチ以来パッとしないわね、早稲田さん」
・野球部員
早「慶応に負けた優勝など、したくない」
慶「早稲田から勝ち取る優勝に、意味がある」
・リーダー部員
早「早稲田の勝利しか、見えない」
慶「それは視野せまい」
・吹奏楽部員
早「思うぞんぶん吹かせてもらうよ、紺碧の空を」
慶「トラウマになるまで吹いてやる、若き血を」
・マスコット
早「敗戦後の三塁側は冷え込むので、ご自愛するのである」
慶「一塁側のため息が、イチバンのごちそうだよ」
早稲田のマスコット「わーおくん」と
慶応のマスコット「ユニコン君」までが煽り合い!
5つのバージョンがある宣伝ポスターは、そのおもしろさや
ユーモアあふれるキャッチコピーが話題を呼び、
インターネットでの拡散やテレビの情報番組などで
取り上げられました。
東京六大学野球では、お互いのチームがユーモアあふれる
”ヤジ”のコールを呼びかけ、相手チームを煽ることが
恒例になっていますが、今回のポスターはその”ヤジ”コールが
起用されて大反響を呼ぶこととなりました。
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ポスター作成費用は総額5万円!?
ポスター作成にあたったのは、社会人2年目で
慶大応援指導部員の先輩OB。
早大・斎藤佑樹いわゆるハンカチ王子の卒業から
減少傾向にあった動員数をなんとか盛り返そうと、
現役の指導部員が先輩OBに相談を持ちかけたことが
きっかけでした。
自主提案のため、予算はほとんどありませんでしたが、
この企画を早大応援団側に話を持っていき、
両校の部費で賄うことにより、撮影費・印刷費など
あわせて総額5万円での製作が可能になりました。
「選手たちを満員の応援の中でプレーさせてあげたい」
現役慶大指導部員のこの思いは、先輩OBをはじめ、
早大応援団、またその他のOB・OGやファンからの賛同を
得ることができ、実現につながりました。
結果は早大に軍配が上がりましたが、選手だけでなく、
彼らを取り巻く人たちの、一生懸命な姿や行動、
思いに今後も期待していきたいですね。