『謝辞(acknowledgments)』
学術論文では、研究を支えてくれた人々に
論文の一部を使用して、感謝の気持ちを
あらわす文章です。
この謝辞の中で、カナダの男性研究者によって、
素敵なプロポーズがなされていたことを、
同国のCBC放送などが報道し、話題を呼んでいます。
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新種の恐竜大発見!
ロイヤル・ティレル古生物学博物館の
若手男性研究者・ケーレブ・ブラウンさん。
カナダのアルバータ州にある約6800万年前(白亜紀後期)の地層から、
新種の大型草食恐竜の化石を2005年に発見し、分析。
鼻の上にある1本の角と目の上にある2本の長い角が特徴である
トリケラトプスに近い種類とされていますが、
鼻の上の長い角や襟の部分が王冠のようになっていることから、
今までに見られていない構造であるとし、新種に分類されました。
属名は「レガリケラトプス」と新たに命名。
愛称は、アメコミのキャラクターに似ていることから、
“ヘルボーイ”とも呼ばれています。
今回の発見は、角のパターンの進化を解明する
重要な手がかりになるということです。
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恐竜化石の研究が育んだ“愛”とは
ブラウンさんは、10年の研究を経て、
米科学誌カレント・バイオロジーに
この結果を発表した論文を投稿。
その中の謝辞でプロポーズを記述しました。
彼がプロポーズしたお相手は、同僚のローナ・オブライエンさん。
彼女もまた古生物学を研究しており、ブラウンさんとは
トロントでの大学院生の時に知り合いました。
謝辞の中のプロポーズの文章はこちら。
“specifically like to highlight the ongoing and unwavering support of Lorna O’Brien.
Lorna, will you marry me?”“特にローナ・オブライエンさんの継続的かつ揺るぎない支援を強調したいです。
ローナ、僕と結婚してくれませんか?”
編集部はこのプロポーズに対する彼女の答えに興味津々!
ブラウンさんによると、論文が電子版で公表される当日、
彼女に論文を見せたところ、びっくりしながらも
イエスと答えてくれたようです。
このハッピーなニュースは海を越えて、世界中へ発信!
2人にとって、決して忘れられない、
思い出に残る論文になったことでしょう。