五輪3連覇中の吉田沙保里選手(32)と伊調馨選手(31)。
日本レスリング協会の強化本部長であり、
2人の監督でもある栄和人氏が、
吉田・伊調両選手をリオ五輪後に休養させる
プランがあることを明らかにしました。
長年世界トップの座を維持し続け、
日本の女子レスリング界を率いてきた
吉田・伊調の両選手。
彼女たちに替わる、新たな有力選手は
生まれるのでしょうか?
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五輪後の世界選手権では若手を代表に
9月にアメリカ・ラスベガスで行われる
レスリング世界選手権の代表選考を兼ねた
全日本選抜選手権が21日最終日を迎え、
女子53キロ級では吉田沙保里選手(32)が、
58キロ級では伊調馨選手(31)が
ともに3年連続5度目の優勝を果たし、
世界選手権への出場が決定しました。
2人は来年開催される
リオ五輪への出場にも当確しており、
五輪4連覇という女子初の偉業に
挑みます。
しかしその反面、
次世代を担う若手選手たちは、
世界の大会に出て経験をつむチャンスは
ほとんどありません。
日本レスリング協会の栄和人強化本部長は
吉田・伊調両選手を、リオ五輪後の
翌年から1年間休ませることにより、
若手選手を世界選手権に出場させて、
経験を積ませることで、
2020年の東京五輪を見据えた
2人に代わる選手を育てることが目的の
強化プランを明らかにしました。
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吉田選手は東京五輪出場へ意欲
吉田選手は東京五輪への出場に
意欲を見せており、栄強化本部長は
吉田選手が東京五輪に出たいというのなら
若手と競わせる、と話しています。
世間の反応は、
「実践の場が少ないと若手選手は育たないので、
経験を積ませたい気持ちはわかる」、
という肯定的な意見がある一方で、
「吉田・伊調選手を打倒する
選手を育てるのが協会の目的では?」や、
「休業については本人たちに決めさせてあげて」、
「若手選手も両選手がいない中で
代表に選ばれてうれしい?」といった
厳しい意見も多数上がっています。
そんな中、
今大会では女子48キロ級では、
登坂絵莉選手(21)がかつて対戦成績で全敗だった
入江ゆき選手(22)を破って優勝。
また、53キロ級で優勝した吉田選手も、
対戦相手の入江ななみ選手(20)に
「かなり苦しめられた、年々女子レスリングの
力が上がってきている」と話しており、
今後の若手選手の育成強化に
期待がかかります。