2020年開催の東京オリンピックに向け
作られた公式エンブレム。
しかし、ベルギーのリエージュ劇場の
ロゴに酷似していたことを発端に、
デザイナー佐野研二郎氏の過去作品には
次々と盗用疑惑が浮上しました。
そして9月1日、大会組織委員会は
公式エンブレムを使用中止とする
方針を発表。
これにより、エンブレムデザインは
白紙に戻されます。
この異例の事態に、日本中が
衝撃を受けています。
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公式エンブレムの盗用疑惑
左が東京オリンピック公式エンブレム。
右が酷似しているとの指摘があった
ベルギーのリエージュ劇場ロゴです。
headlines.yahoo.co.jp
さらにはスペインのデザイン事務所の
作品とも似ているとの報告が。
リエージュ劇場からは商標権の侵害である
として、エンブレム使用を差し止める
ようにとの申し入れがありました。
しかし、これらの問題は盗作されたと
訴えた劇場側が商標登録をして
いなかったことから解決済みであり、
エンブレムはそのまま使用する方向で
話が進められていました。
ではなぜ今になって使用中止の方針が
固められたのでしょうか?
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佐野氏の度重なる盗用
その背景にはデザイナー佐野研二郎氏の
度重なる盗用疑惑があります。
公式エンブレムの盗用疑惑を皮切りに、
佐野研二郎氏の過去作品からも
次々と盗用と思わしき作品が
見つかったのです。
さらに、その中のひとつであるサントリー
ビールのキャンペーン商品のトートバッグ
に使用されたロゴについて、模倣が
あったことを認めて謝罪。
あくまで管理下のことで起きてしまった
問題であり、自身が模倣したわけでは
ないと強調しながらも、他の作品にも
非常に酷似したデザインが多いため
すでに言い逃れは出来ない状況へと
追い込まれています。
公式エンブレムの使用中止
公式エンブレムはすでにテレビCMや
印刷物などの準備が進んでおり、
使用中止となれば各方面に
多大な影響を与えることは間違いありません。
遠藤オリンピック・パラリンピック担当大臣や
舛添都知事ら関係者は1日夕方に、会議を
開き、午後6時から会見を行いました。
会見の様子
この会見で正式に公式エンブレムの
使用中止が発表されました。
佐野氏のコメント
佐野氏は1日夜、自身が代表を務める事務所の
ホームページでコメントを発表。
盗作などは断じて無いとし、疑惑を否定しています。
また、今回の騒動で佐野氏の個人のメールアドレスが
ネット上に晒されたり、自宅にまで誹謗中傷が送られるなど、
プライバシー侵害についても告白。
「これ以上は耐えられない、家族や親族を守るためにも
今の状況はもう続けられない」とし、デザイン取り下げを
決意したようです。
新国立競技場の予算問題に続き、今度は
エンブレムの使用中止…。
果たして2020年東京オリンピックは無事に
迎えることができるのか、少し雲行きが
怪しくなっていますね。
公式エンブレム盗用疑惑については
コチラの記事でも詳しくまとめてありますので
あわせてご覧ください。