通常、脇や口などで測る体温計。
しかし、小さな子や高熱の時などは
挟みこむのも大変な時がありますよね。
近年では耳で測るタイプも出ていますが、
それよりももっと簡単な貼るタイプの
体温計が開発されました。
シール型の体温計とのことですが、
一体どんなものなのでしょう?
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絆創膏のような体温計
こちらが噂のシール型体温計。
材質は柔らかいプラスチックで
髪の毛の太さよりも薄く出来ており、
曲げてもちゃんと動作します。
皮膚に張り付けるだけで様々な部分の
温度を測ることが出来るので、赤ちゃんの
体温や、手術後の患部などをモニターすることも。
また、体全体の体温分布を測ることによって、
最新のスポーツウェアの開発にもつながると
予想されています。
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シール型体温計の仕組み
東京大などの研究グループが研究、発表した
こちらの体温計には、温度によって電気抵抗が
変化するインクをシールに印刷。
わずか0.015ミリの薄さで、0.02度単位の高精度を
実現しました。
また、体温に近い温度で実験し、1千回以上繰り返し
使えることも確認。
これまでは印刷技術を使用した温度センサーは
0.1度以下の精度で測るのが困難とされており、
耐久性の問題もありましたが、今回使用したインクは
それらの問題点をクリア。
このインクならば温度センサーの作製が容易で、
絆創膏ほどのサイズならば使い捨て出来るほど
低コストでの生産が可能だそうです。
研究に携わった東京大の染谷隆夫教授によると
「センサーにつなげる電源や表示機器の小型化を
検討し、3年後の実用化を目指したい」とのこと。
貼るだけの簡単な体温計、実用化されるのが楽しみですね。