2020年の東京オリンピック開催が決まり日本を代表する卸市場・築地市場の閉鎖・移転が2001年正式に決定されてから早15年が経ちました。
2016年の11月の移転が間近迫り、築地市場は閉鎖・移転に向けてのカウントダウンが着実に始まっています。
築地市場の移転時期は?場所は?新しい新築地市場はどんな様相で、いつオープンするのか?など気になる今後の予定や情報をお伝えします。
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築地移転の理由と移転時期
築地市場は1935年に開設されました。
80年を経過した今、施設は老朽化市場としても現在の需要を満たすには
施設としての十分な広さを確保できず安全面はもちろん、物流面に関しても渋滞などの深刻な問題に直面しています。
そのため、施設面積と物流の両方を可能に出来る場所として豊洲への移転が決定されました。
現在の築地市場(場内部分)は2016年11月3~6日をめどに、移転先の豊洲へと場所を移し、一般客で賑わう場外市場は豊洲市場に隣接する約1140店舗が入る商業施設「築地魚河岸(つきじうおがし)」に移転します。
現在、場外市場の店舗約60店 が店舗として開業する予定です。
「築地魚河岸(つきじうおがし)」完成予定図
tokyo.thepage.jp
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11月7日オープンの豊洲市場
築地市場の移転先は江東区豊洲六丁目。
5街区に青果棟、6街区に水産仲卸売場棟、7街区び水産卸売場棟を設け、延べ面積約40万8000㎡の大きな施設へと移ります。
6街区に水産仲卸売場棟には商業施設「千客万来施設事業」併設され、1.000席のフードコートや、食育をテーマとした「豊洲食育教室」、首都圏最大級の海を眺望できる「温泉施設」、託児所にクリニック、多言語案内などなど、日本のファミリー客だけではなく海外観光客への細かな対応も考慮された新しい東京の観光名所としても話題必見です。
豊洲新市場全体図
水産仲卸売場棟
青果棟
築地移転後跡地はどうなるのか?
築地市場が移転したあとの土地は、2020年東京オリンピックの会場を結ぶバスのターミナル利用される予定です。
その後の利用方法については、まだ正式には決まっていません。
豊洲への移転には約4.000億円ちかくの費用が必要になると予測されていて、東京とはその費用を工面するためにサッカーと野球が併用できるスタジアムとショッピングモールや、ホテルなどを併設した巨大アミューズメント商業施設を併設する方向で跡地を民間へ売却する交渉を現在も水面下で進めています。
東京ドームが5つも入ってしまうほどの大きな築地市場跡地。
移転することが決まったとはいえ、愛着のある土地を離れる人々のことも考えて跡地利用についてはしっかりと検討してくれると、東京都の都市整備局さんには期待したいですね。