今、スーパーからバターが姿を消えています。
売り場にはバターが売り切れており、
入手困難な状況になっています。
この深刻なバター不足によって、
洋菓子店などでは、バター確保に
必死になっているそうです。
なぜこんなバター不足になったのでしょうか?
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実は事前にわかっていた?
実はこのバター不足ですが、
ある酪農家の構造に問題があり、
事前にある程度わかっていたのではないか
と言われています。
例えば酪農がさかんな北海道。
現在後継者不足のため、酪農家が年間約200戸のペースで
減少しているそうです。
つまり普通どおりにいくと、酪農家が生産する
牛乳やバターなどの乳製品が減っていくと見られていました。
しかし、一方で、酪農家1戸1戸が規模を大きくして、
1戸あたりの生産量を増やすことで、実は牛の数は増えてきていたんです。
酪農家が規模を大きくすることで、
減っていく酪農家の分をカバーしていたんですね。
それが、2011年からの3年間、酪農家の大規模化がストップしてしまい、
それと同時に牛の数も横ばいになっていました。
そのため、実は昨年の牛乳の生産量は、
前の年にくらべて2.1%減っていたのです。
こうした状況があり、実はバター不足は
事前にわかっていたんです。
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けど、なぜ急に規模拡大ができなくなったの?
大規模化した酪農家は、大規模することで、
コスト削減できると考えていました。
それが、電気代の値上げや従業員の人件費や
飼料の高騰などのコスト増のため、
生産量に対してコストが追いつかない状況で、
酪農家自体の経営が厳しくなってきているそうです。
農林水産省の調査でも、牛の数が80頭を超えてくると、
飼料や人件費などのコストが高くなり、
規模拡大の意味が無くなってしまうということを
発表しています。
また、他にも2013年の猛暑のため、
牛の体力が落ちて病気になる牛が多く、
生産量の低下が続いているというのも
原因の1つだそうです。
牛乳はあるのにバターがない理由は?
現在賞味期限の短い牛乳の生産の方を優先して、
加工品であるバターの生産を後回しにしているため、
バターの方が打撃を受けているという状態です。
そのため、昨年11月から今年の6月までの
バターの月間生産量は、昨年に比べると、
10~23%も下がっているということです。
このバター不足により大打撃を受けているのが、
バターを大量に使う、洋菓子店やパン屋さんだ。
このバター不足を受けて、
9月末には、クリスマス需要に向けて
業務用バターを大量に輸入しましたが、
酪農家を守るために今は高い関税がかけられていて、
これが大きな障害になっているようです。
今ちょうど交渉しているTPPなどの交渉に影響しそうですね。
他にも影響が出ているのがアイス
乳製品だけが原因ではないですが、
乳製品の価格高騰も原因の1つになっていて、
値上げが実施されるのが、アイスです。
森永製菓・江崎グリコ・ロッテという
アイスクリームメーカー各社が
10~40円くらい引き上げるという発表を行いました。
個人的には毎日でも食べたいアイスなので、
値上げはかなーり困りますね。。
また、現在急激な円安になっており、
輸入するには不利な状況です。
こうした原材料を輸入に頼っているものは、
引き続き値上げが懸念されますね。
他にも、冷凍食品やパスタなど、
アイス以外でも値上げを発表しているような
ものも登場しています。
引き続き値上げニュースは気になりますね。。