4月16日、特殊な訓練を受けた宇宙飛行士ではなく
一般人でも誰でも宇宙に滞在できる「宇宙ホテル」の
試験機が国際宇宙ステーション(ISS)へ取り付けられました。
今後2年間、安全に問題がないかなどを検証したのちに
さらなる開発へと乗り出すようです。
この宇宙ホテルを開発したのはアメリカの民間企業
ビゲロー・エアロスペース。
一体どのようなホテルなのでしょうか?
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膨張式の宇宙ホテル
ビゲロー・エアロスペースとは、空気を入れて
膨張させて使う宇宙用住居などを開発する
宇宙ベンチャー企業。
この度ユナイテッド・ローンチ・アライアンスと
提携を結び、居住可能な膨張式の宇宙ステーション
「B330」を開発。
2020年には運営開始する計画を立てています。
ビゲロー・エアロスペースが構想するのは、
同社が製作した連結可能な膨張式モジュールが、
科学研究施設や他の惑星での住居、旅行者の滞在先として
使用される未来。
こちらが現在ISSとのドッキングを開始した
膨張式モジュール「BEAM」。
http://wired.jp/
「BEAM」の膨張時の大きさは16立方メートルですが、
2020年運営予定の「B330」は330平方メートルを
予定しているとのことです。
こちらはビゲロー・スペースが2015年にアップした
プロモーションビデオ。
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ISSでの今後の検証作業
今月16日にISSへと取り付けられた「宇宙ホテル」は、
まだしぼんだ状態。
輸送船の中では全長・直径ともに2メートル余りの
円柱形でしたが、この後空気を注入することで
全長4メートル、直径3.2メートル程度にまで広がるそうです。
実際に空気を注入するのは5月下旬の予定となっており、
空気注入が完了した後はISS滞在の宇宙飛行士たちが
定期的に中に入り、宇宙の放射線を防ぐ性能や内部の温度など
事細かにチェック。
そうして2年間の実験データを取り、今後の宇宙ホテルの
開発に活かしていく計画です。
この宇宙ホテルが予定通り実現すれば、早ければ
4年後には一般人でも宇宙に宿泊することが可能となりますね!
しかし、仮に運営開始が行われても宿泊費は宇宙ロケットの旅費などを
考えるとまだまだ庶民には手の届かないものかとは思います。
いずれは誰でも気軽に宇宙に行けるようになれば良いですね。