今年8月以降、発熱や咳などの症状とともに
体のまひを訴える子供が急増。
その症状を訴えた一部の子供から
「エンテロウイルスD68」と呼ばれる
ウイルスが検出されました。
この「エンテロウイルスD68」とは、
いったいどんなウイルスなのでしょうか?
また、命に別状はないのでしょうか?
Sponsored Link
エンテロウイルスD68とは
エンテロウイルスD68は1962年に
アメリカで発見されたウイルスで、
これまでは散発的に感染が報告される
程度のあまり目立たないウイルスでした。
しかし、去年アメリカ国内で感染が拡大。
1000人にものぼる患者が思い呼吸器症状を訴え、
その一部に体のまひが見られたそうです。
エンテロウイルスD68の流行は、通常夏から
秋にかけて増えるとのことなので、
専門家の話では今後さらなる感染は
考えにくいとのこと。
今回、日本では8月1日から10月25日までの間に
発熱や咳の症状が出た後に、体のまひが見られた
こどもの患者数は21都府県で47人にものぼりました。
そのうち2人からエンテロウイルスD68が
検出されたため、国立感染研究所はその他の
こどもについてもウイルスが原因でまひを
発症したのか詳しく調べていく模様です。
Sponsored Link
エンテロウイルスD68の予防法
エンテロウイルスには100種類以上があり、
手足や口に発疹ができる手足口病や、
手足のまひを引き起こすポリオの
原因になることが知られています。
現在このウイルスに対する特効薬は
ないため、症状に応じた対症療法によって
治すしかないようです。
また、インフルエンザと同様に飛沫などで
感染するため、予防には手洗いの徹底などが
有効です。
エンテロウイルスはこれ以上の感染拡大は
ないと言われていますが、これから風邪や
インフルエンザが蔓延する季節。
しっかりと手洗いうがいを行い、ウイルスに
感染しないように予防しましょう。