南米ブラジルで蚊が媒体する感染症が新生児の小頭症を
引き起こすとして、衛生当局が「妊娠しないように」との
呼びかけをしています。
今年に入り、小頭症が爆発的に流行しているブラジル。
妊娠を避けるようにと呼びかけるのは異例中の異例です。
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蚊が運ぶジカウイルス
ブラジルで大流行している新生児の小頭症は、
蚊が媒体する「ジカウイルス」が原因とみられています。
ジカウイルスは数日から一週間程度の発熱・発疹・頭痛・関節痛・
おう吐などの症状を引き起こしますが、通常患者が命を落とすことは
ほとんどありません。
しかし、小頭症患者の被害数が増えており、小頭症の新生児報告は
今年2000件を超え、さらに40人の被害者を出すなど幹線は拡大する一方。
現在ジカウイルスに効くワクチンは存在せず、個人でできる対策が
「妊娠しないこと」でした。
政府当局は水場の排水や、ボウフラが発生する水源の探査を開始。
被害拡大を防ぐために尽力しています。
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小頭症とは
小頭症は脳の発育が遅れる神経疾患。
極端に頭が小さい子供が生まれ、深刻な発育障害を残したり、
最悪の場合幼くして命を落とします。
ブラジルで小頭症が急増した時期は、ちょうど国内で
ジカウイルスが確認された時期と重なっており、
ほとんどの母親が妊娠初期にジカウイルス感染の症状を
発症していたことも発覚しました。
虫を媒体とする感染症は、日本でも決して他人ごとではすみません。
今後も情報を追っていきたいと思います。