京都大学研究者を中心とした
研究グループがブラックホールの
またたき(アウトバースト)を
世界で初めて人の目で見られる
(可視光)での観測に成功しました。
宇宙の中でもっとも謎が多い
ブラックホールの仕組みの解明は
宇宙形成の謎を解く研究上でも
欠かかせないものです。
ブラックホールのまたたき
(アウトバースト)の仕組みを
イメージ映像を用いながら
詳しくお伝えします。
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ブラックホールのまたたき(アウトバースト)のメカニズム
アウトバーストとは
天体が突然大きく小さく
明光する現象のことです。
天体が突然、数日のうちに
100倍以上の明 るさを放ち
その後、1ヶ月~半年かけて
ゆっくりと元の明るさに戻ります。
発見は2015年の6月
人の目で見られる(可視光)観測を
成功させた「はくちょう座V404星」の
またたき(アウトバースト)の発見は
2015年6月30日にNASAの天文衛星
「スウィフト」がX線での撮影成功が
はじまりです。
その後、世界中で望遠鏡などを用いて
この「はくちょう座V404星」の観測が
続けられていました。
一般的なX線で撮影した場合のブラックホールのまたたき(アウトバースト)の映像
最初にNASAがまたたき(アウトバースト)を
撮影したものがこちらです。
6月30日~7月4日の数日で
光の輪が大きくなりながら
徐々に暗くなっていく様子が
撮影されています。
ブラックホールのまたたき(アウトバースト)のメカニズムイメージ映像
地球から7800光年先のはくちょう座の
ブラックホールにガスが吸い込まれます。
ブラックホールは急速にに明るい光を放ち
激しいX線を放出。
その後、徐々に落ち着きを取り戻し
光とX線が収縮していきます。
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京都大学主導で観測
「はくちょう座V404星」ブラックホールに
ガスが吸い込まれ明暗する現象を
京大大学院生の木邑真理子さんら
学生を中心とした10カ国以上の
研究者やアマチュア天文家たちが
一致団結し協力して作りあげた
このデーターは今後の宇宙観測や
データ収集の有力な手段になると
京都大学准教授・上田佳宏さん。
今回の研究論文は1月7日発売の
イギリスの学術誌「ネイチャー」にも
掲載されています。
これでまたさらに宇宙の謎が
ひとつ明かされていくかもしれません。
これからの彼らの研究がとても楽しみですね。