JAXAは、2016年2月12日(金)を目標に準備が進められてきたX線天文衛星ASTRO-Hの打ち上げを2月17日(水)に再設定したと発表しました。
H2Aロケット30号機によって種子島宇宙センターから打ち上げられ、X線天文衛星ASTRO-Hと小型副衛星(ピギーバック衛星)を載せたH2Aロケット30号機は、小笠原諸島方面へ向けて太平洋上を飛行予定です。
種子島宇宙セン ターから打ち上げられるH2Aロケット30号機とASTRO-H、小型副衛星(ピギーバック衛星)の様子の一部始終をインターネットでライブ中継!
ASTRO-Hのミッション成功をインターネットライブ中継で一緒に応援しましょう!
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X線天文衛星「ASTRO-H」 / H2Aロケット30号機 打ち上げライブ中継
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H2Aロケット30号機打ち上げタイムスケジュール
時間 | 内容 |
17:45~ | 打ち上げ |
17:47~ | 固体ロケットブースター分離 |
17:49~ | 衛星フェリング分離 |
17:52~ | 第1段エンジン燃焼停止・分離 |
17:52~ | 第2段エンジン燃焼開始 |
17:58~ | 第2段エンジン燃焼停止 |
17:59~ | ASTRO-H分離 |
18:10~18:25 | 小型副衛星(ピギーバック衛星)分離・信号を放出 |
X線天文衛星「ASTRO-H」打ち上げイベント予定
H2Aロケット30号機 ASTRO-H打ち上げイベント予定 | 日時 |
H2Aロケット30号機 ASTRO-H打ち上げ | 2月17日(水)17時45分 |
インターネットライブ中継の放送 | 2016年2月17日(水)17:25~18:30頃(45分程度)
*打ち上げ予定時刻、約20分前から約10分後までを放送予定。 |
H2Aロケット30号機飛行計画
H2Aロケット30号機は、ASTRO-H及び小型副衛星(ピギーバック衛星)を搭載し、種子島宇宙センターから打ち上げられ飛行計画に沿って太平洋上を飛行します。
X線天文衛星「ASTRO-H」 を打ち上げる理由
X線天文衛星ASTRO-Hは、熱く激しい宇宙に潜む物理現象を解明し、宇宙の成り立ちを調べるために、X線やガンマ線を放射する高温・高エネルギーの天体(ブラックホール・超新星残骸・銀河団など)を観測し研究することを目的として打ち上げられます。
ASTRO-Hとは?
ASTRO-Hは、上空約575 km圏内を 円軌道しながら、96分に一度地球を周回し、一定時間衛星の姿勢を保ち1つの 天体を連続的に観測し続けることができます。
ASTRO-Hは、同じく2015年7月に打ち上げられたX線天文衛星「すざく」の後継として開発され、JAXAを中心にNASAや国内外の大学・研 究機関の研究者が総力をあげて開発したX線天文学の重大なミッション。
200人の研究者が参加し、国際協力で開発された4種類の新型観測システムが搭載されたASTRO-Hは、先輩機「すざく」と比較して10倍~100倍も暗い天体の光でも観測が可能となっていて、この優れたエネルギー測定精度から、宇宙の謎がまた明らかになるのではと期待されています。
小型副衛星(ピギーバック衛星)とは?
JAXAでは2006年から、H2Aロケットの余剰能力がある場合に限って、民間企業や大学などの宇宙開発や研究に必要な打上げ・運用機会を提供し、宇宙研究の人材育成や宇宙開発利用の幅を広げることを目的として、主衛星のミッションに対して影響を与えないことを前提に主衛星のほかに小型の人工衛星を相乗りさせることができるようになっています。
X線天文学で見た宇宙
H2Aロケット30号機 ASTRO-Hが宇宙へ飛び立てば、この写真よりももっと美しい宇宙の光景が目の当たりにできるのかと思うと、胸が高鳴りますね!
2016年2月17日(水)17:25~H2Aロケット30号機 ASTRO-H打ち上げをお楽しみに!!