石川県の名産品である高級ブドウ「ルビーロマン」。
その初競りが7月7日に金沢市中央卸売市場で行われ、
出火された46房の内1房に過去最高額110万円の値がつきました。
そしてさらに1粒およそ3万6000円の価値がある
このルビーロマンの無料試食会が開かれたようです。
落札最高額を更新し、大盤振る舞いをした落札者は
いったいどこの誰なのでしょうか?
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110万円のルビーロマン
これまで3年連続で過去最高額を更新しているルビーロマン。
北陸新幹線開業のご祝儀相場となっていた昨年から100万円の
大台を超え始めました。
今回ルビーロマンを最高額で落札したのは
青果卸業「堀他(ほりた)」(金沢市)。
5月に行われた夕張メロンの初競りで2玉300万円の
過去最高額をたたき出したスーパー「くらし快援隊」
(兵庫県尼崎市)の依頼で競り落とされました。
バイヤーの小西幸丸(たかまる)さんは、
生産農家でつくるルビーロマン研究会が設立10周年を
迎えたことを記念し、昨年の落札価格に10万円を
上乗せしたと話します。
また、「農家の苦労を考えれば110万円でも安い」と
農家の皆さんへの感謝とねぎらいの言葉を述べました。
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ルビーロマンの無料試食会
落札されたルビーロマンは「くらし快援隊」店内で
展示したのち、来店客へ無料で振る舞われました。
先着順で食べられるということで、
貴重なルビーロマンを求めて店の前には
150人もの行列が。
110万円のルビーロマンは1房に31粒ついており、
31名が1粒約3万6000円のブドウを味わいました。
試食した客からは
「大きいですね。重たいですね。1個が。
いただきます。甘くてとろけそうです。
半分は主人に持って帰りますね」
「普通は1粒丸ごと食べるが、もったいないので
分けて食べた。とろけそうな甘さでした」
など、その大きさと甘さに驚く声が多く寄せられていました。
ルビーロマンとは
石川県発の最高級ブドウ、ルビーロマン。
ルビーロマンは14年の歳月を費やして完成しました。
「赤くて大粒のブドウを作りたい」という
ブドウ農家たちの願いを叶えるために
平成7年春より始まったプロジェクト。
しかし最初は400本の樹の中で実をつけたのは
わずか4本と前途多難な出発でした。
その中から味や色、粒の大きさ、
そして栽培のしやすさを調査し、選ばれた品種が
ルビーロマンでした。
このルビーロマンという名は県民からの
公募によって決定されました。
命名者曰く、
「じっと写真を見ている内に、
ごく自然にふっと口から出てきたのが「ルビーロマン」。
恐れ多くも母の胎内にすっと入って誕生された
お釈迦様の如く、これ以外は考えつかず、
これしかなかったのです。」
運命的なインスピレーションから名付けられた
ルビーロマン。
注目すべきはなんといってもその粒の大きさ。
写真は左からルビーロマン、巨峰、デラウェア。
ルビーロマンの1粒がいかに大きいかが分かりますね。
また、その大きさに加え甘味は糖度約20度と
巨峰並み。
ジューシーな果肉が人気の
ブランドフルーツとなっています。
今季のルビーロマンは8月中旬から下旬にかけて
出荷のピークを迎え、出荷量は過去最多の2万房を
目指しているとのこと。
地元石川県民でも滅多に味わう機会のない
ルビーロマンですが、機会があれば
ぜひ一度味わってみたいですね。