宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、現在開発中の
新型基幹ロケットの機体名称を決定したと発表しました。
その名は、「H3ロケット」
このH3ロケット、開発が順調に進めば
試験機を2020年に打ち上げられるとのこと。
一体どのようなロケットなのか、気になりますね。
簡単にまとめてみました!
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「H3ロケット」名前の由来は?
今回決定したロケットの名称は、
日本語名称では、H3ロケット
(エイチ・スリー・ロケットと読みます)、
英語名称では、H3 Launch Vehicle
それぞれ短縮形で表すと、H3となります。
どうしてこの名称になったのでしょうか?
日本にはこれまで、H-Iロケット、H-IIロケット、
そしてH-IIA、H-IIBロケットなどの
ロケットがありました。
「H」というのは、大型液体酸素/
液体水素ロケットを表しています。
これまで積み上げてきた、その大型液体ロケットの
技術を継承するという意味をこめて「H」が付けられました。
また「3」と、これまでのローマ数字(Ⅰ、Ⅱ)から
アラビア数字(Ⅲではなく、3)に変更になっていますが、
これはそれまでのロケットからコンセプト、
機体構成を根本から見直したこと、
さらに「Ⅱ」と混同しない明確さ、報道などでの
実質的な認知度・知名度を考慮したことが理由に
挙げられています。
「H3ロケット」に愛称は?
H3という名称とは別に、愛称を付けることを、
JAXAはプライムコントラクターである
三菱重工業と検討しているようです。
もしもロケットの愛称が公募されることになったら
ぜひ応募してみたいですね!
ちなみにこれまで、ロケットに愛称を与える予定で、
愛称募集まで行ったのですが、
見送りになったケースがありました。
それは、H-IIAロケットへ「金太郎」という愛称が
与えられる予定だったのですが、先代のH-IIロケットが
連続して打ち上げに失敗したことで見送られたのです…。
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H3ロケットの役割
そもそも、なぜ新型のロケットを
打ち上げる必要があるのでしょうか?
大事なのは、日本が必要とする人工衛星を、
必要な時期に打ち上げられることができるかということです。
それには、技術と宇宙産業がしっかりしている必要があります。
H3ロケットは、発射場整備期間の大幅な短縮を見込んでおり、
打ち上げ費用はH-IIAロケットの半額程度の費用に
削減できる予定になっています。
また現在運用中のH-IIAロケットやH-IIBロケットの後継機として、
ロケットを自由に打ち上げ、管理できる能力をしっかりと保ちつつ、
日本が、米国・ロシアや欧州諸国がシェアの大半を占める
衛星打ち上げ市場における、国際競争力を高め、
本格的に参入することを目指しているのです。
「H3ロケット」が打ち上げられる2020年は、
東京オリンピック・パラリンピックが開催される年。
五輪同様、日本を元気にするために、
天高く、飛び立ってくれそうですね!