25日、日銀はマイナス金利政策をもっと一般に理解を広げるために、Q&A方式でわかりやすくマイナス金利政策の疑問を解説した「5分で読めるマイナス金利」をホームページ上に公開しました。
日銀が一般層へ向けた解説を特別に作成するのは異例のこと。
日銀が一般向けにわかりやすく作成したという「5分で読めるマイナス金利」とは一体どのようなものなのでしょうか?
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日銀が発表した「5分で読めるマイナス金利」
「5分で読めるマイナス金利」とは、マイナス金利政策への疑問に対話形式で答えたテキスト文です。
http://www.boj.or.jp/
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日銀の異例の対応の理由
なぜ日銀がこのような異例の対応をしたのかには、理由があります。
それは、『マイナス』という負のイメージだけが先行して、どんなにすばらしい対策も、政策への正しい理解が行き届かなければ、期待される効果が得られなくなる可能性があるからです。
政策発表後、世間からの反響の大きさを受けて、金利低下などの言葉による誤った負のイメージだけが強く認識されてしまわないようにという、日銀の政策に対する強い思いがこのような異例の対応となりました。
マイナス金利とは?
マイナス金利とは、銀行が日銀に預けているお金の一部をマイナスにし、銀行にお金を積極的に動かすことで、デフレ(物価の下がり)から脱出することを目的としています。
物価がある程度上がることで、企業の売上を増やして、給料のベースアップを即し、さらにマイナス金利にしたことで、住宅ローンなどの金利も下がるので、日本全体の購買を活発にし、景気を盛り上げていこうというものです。
個人預金への影響は?
『マイナス金利』というフレーズを聞くと、わたしたちの預けている預金の金利もマイナスになるのでは!?と心配されている方もたくさんいらっしゃると思います。
この疑問に関して日銀は「5分で読めるマイナス金利の中で、「マイナス金利といっても、銀行が日銀に預けているお金の一部をマイナスにするだけ。個人の預金は別の話です。」と明記。
経済への影響は?
同日、25日は海外市場が祝日グッドフライデー(聖金曜日)で取引はありませんでしたが、米の10~12月期の国内総生産(GDP)が上方修正され、為替相場も円安に向いました。
28日の日経平均は126円高からスタート、シャープ130高、ANA330高。JR西<9021>、JAL<9201>、富士重<7270>が堅実な伸びを見せ、3月に入って株価は上昇し、好調な戻りを見せ市場は安定しつつあります。
為替も米4月利上げを意識したドル買いが続き、株高なども意識されて、ドルは113円台を維持した堅調的に推移すると予想されています。
『一般の個人預金に関しての心配は不要』このことだけでももっと広く伝たわっていれば、2月の大きな株価暴落などの経済の混乱は起きなかったかもしれませんね。