7月1日、米航空宇宙局(NASA)が不可思議な画像を公開しました。
7月中旬に冥王星に最接近する無人探査機
「ニューホライズンズ」が撮影した、探査機による
冥王星観測史上初の画像です。
過去にも画像は公表されていましたが、
より詳細で冥王星の表面に黒点のようなものが
並んでいる様子がそこには写っていました。
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冥王星の黒点
6月下旬に撮影された画像が公開されました。
明るい茶色の冥王星の近くには暗い灰色の衛星カロンも写っていて、
冥王星の赤道あたりに、直径約500キロほどの黒点が
等間隔で並んでいるように見えます。
ハートマークを発見!
ニューホライズンズは7月7日、
冥王星まで約800万キロの距離から
撮影したカラー画像を公開しました。
そこには大きなハート形の模様が
映し出されています。
冥王星
1930年に発見された、いまだに謎多き天体である冥王星。
冥王星とその衛星カロンの動きを研究者たちは観察し、
この二つの天体はいわゆる「二重星」を形成しているといいます。
二つの天体の間にある共通の重心の周りを公転していて、
ほかの四つの衛星を含めて、とても複雑な運動をしているようです。
また天文学者たちは、ほかにもまだ衛星があるのではないかと
考えているようです。
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これからどうなる?
2015年7月14日、ニューホライズンズが約50億キロの旅の末に、
この極寒の準惑星からわずか1万2500キロの距離にまで到達します。
そこで、より詳細な画像データが得られれば、
冥王星の正体がわかる可能性は高いのです。
また、地球誕生の解明が進む可能性もあります。
その理由は地球と冥王星の類似点が多くみられるからであり、
研究者たちは冥王星の衛星カロンが、かつて月を生んだのと
よく似た、天体同士の大衝突によって生まれたと考えられているため。
ニューホライズンズは現在、冥王星から1300万キロほど離れた空間を、
冥王星から見て秒速14キロで移動しており、2006年の打ち上げ後、
9年以上を経て観測目的である冥王星付近にたどり着きました。
7月5日に通信に異常が見られ、科学観測が一時停止
されていましたが、7日には通常運用を再開します。
観測が進めば、近々私たちがこれまで想像してきた
冥王星のイメージは、いとも簡単に変わってしまう
かもしれません。
新たな発見に期待が高まりますね!